株式投資コラム-衆議院解散総選挙(アノマリー)という仕掛け「テクニカルはつくられている」

株式投資には大きくわけてテクニカル分析とファンダメンタル分析がありますが、どちらが優秀なのか?と、考えたことはないでしょうか。

そしてその疑問を突き詰めていくと最終的に「ファンダメンタルがテクニカルをつくるのか、テクニカルがファンダメンタルをつくるのか」

といった究極的な問いに到達するかと思います。

この究極的な問いは株式投資である程度勝てるようになってきた時期に、誰しもがぶち当たる壁だと私は思っています。

経済のサイクルを考えれば株価も為替のようにランダムウォークで動かないと自然ではないと思うのですが、

株式の場合はチャートを起点に株価が人工的に動く場面や、計算されたかのようにチャートが形成されていく場面が非常に多くあります。

最終的に私が出した結論は 「テクニカルはつくられている」 ということなのです。

テクニカルはつくられている

2017衆議院解散総選挙

では「テクニカルはつくられている」の根拠を示していきたいのですが、題材として2017年に行われた衆議院解散総選挙を使わせていただきます。

みなさん不思議に思いませんでしたか?

なぜ「大義なき選挙」と言われてまで、あのタイミングで衆議院解散総選挙が行われたのかと。

北朝鮮のミサイル問題の後ですから、もちろん自民党が9条関連の話をまとめたかったというのもあるでしょうし、支持率が高い時にという政治的な思惑もあったでしょう。

しかし、それだけの理由ではないのです。

結論から申しますと当時の日経は衰弱しきっていて、暴落必至の状態でした。

そんな最中、上昇相場を作る切り札として使われたのです。

株のアノマリーに「解散総選挙は買い」というものがあります。

このアノマリーは解散総選挙では株価が上昇するというものなのですが、まさに日経が弱り果てていたところを、このアノマリーでもって元気づけさせたのです。

いわゆる ドーピング剤 です。

暴落必至なのはテクニカル上でもファンダメンタル上でも明らかでした。

そんな状況下で、突然の解散、そして総選挙ですから、これは日経の延命処置にでたなという感覚が正直なところでした。

それほど、2017年10月に行われた衆議院総選挙は私にとっては違和感でしかありませんでした。

テクニカルはつくられている
日経先物

日経は2万円をうかがう位置にまできていましたが、当時、北朝鮮問題で日経は不安定でした。

それどころか、テクニカル面では下落の流れになっていました。

市場の勢いもなく、空売りを仕掛けたトレーダーは多かったと思います。

今でこそ日経のROEは安いなどと言われていますが、当時は2万円など絶対いかないという論調がほとんどでした。

第2トランプラリーがくるという意見も極少数であるにはありましたが、大抵の人間が、あの日経がどうやって2万を超えるのか?と懐疑的でした。

なんせ株価が上がるには上がるだけの理由が必要ですからね。

今始まった事じゃないですがトランプ大統領のあの政治手腕、アベノミクスの終焉、金融経済と実経済の乖離など、負の材料が多すぎて、日経が2万円を超えるはずがない、という声の方が大きかったのです。

解散総選挙の噂

解散総選挙の噂が目立つようになってきたのは9月半ばでした。日経先物はもちろん、選挙関連の小型テーマ株が一斉に火をふきはじめました

テクニカルはつくられている
日経先物

テクニカルはつくられている
選挙テーマ株

この解散総選挙の噂が目立つようになってから、流れは完全に変わりました。

そして解散総選挙へ突入

はじめの頃は選挙のご祝儀相場としか認識されていなかったので、一時的に暴落危機は免れたとの見解が大多数だったと思います。

そして戦略上、いつ空売りをしかけるかという焦点に切り替わっていったと思います。

解散総選挙後

「大義なき選挙」と言われた解散総選挙が終わり、思惑通り自民党の圧勝

上昇トレンドも一段落し、ボックス相場に移行するのかな?と一服をみせた場面でした。

ここでも空売りを仕掛けた人は多かったのではないでしょうか。

ところが、一服なんて間はなかったのです。

止まらないのですよ。日経が。

まさに2016年米大統領選後のトランプラリーに続く、2本目のブラックスワン

売り方にしたら悲劇だったと思います。なんせ2本目が起こるなんて予想できるものではないですから。

ブラックスワンとは

市場において、事前にほとんど予想できず、起きた時の衝撃が大きい事象の事

普通、株価の動きとは上がったり下がったりを繰り返しながら、株価は上昇していくものなのです。

例えば株を買って、株価が上がればもちろん利益確定しますよね。

そして利益確定でみなさん売るので株価は下がります。

そして、株価が下がると言う事は株が安くなると言う事なのでの、またその株を買います。

そしたらまた株価は上昇して行くのです。

それが一連の動きで、ちょうど右肩上がりの形状を保ちつつ、上下に波を打って上昇して行くのです。

株というのは決して一本やりに株価が上がっていくものではないのです。

そして、その買い時、売り時を判断するのに、よく使われるのがテクニカル指標です。

中でもストキャスティクスというのは過熱度などを教えてくれます。

例えばストキャスティクスは買われ過ぎるとメーターが上に振られ、売られ過ぎると下に振られます。

買われ過ぎで上に振られると、それは利確と同時に空売りのサインとなります。

逆に売られ過ぎで下に振られると、買いのサインとなります。

テクニカルはつくられている

しかし、このブラックスワンは、波を打つ間もなく右肩上がりに株価は上がっていっていますので、指標はずっと買いの過熱度が高いまま進んでいっていることになります。

他にもいろいろと過熱度などを見る指標がありますが、それらすべて 買いの過熱度が高く、売りのサインがでたまま1カ月ぐらいでしょうか?ずっと株価は上がりっぱなしだった のです。

この過熱度の計り方を知っていれば知っている人ほど、損失を出したのです。

それは誰かというと、 熟練されたトレーダー です。普通は空売りしたくなります。

別に大きく損をするときは株価が暴落するときだけじゃないのです。

こういった調整が入らないまま株価が大きく上昇しても、大きく損失をもたらす原因になります。

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踏み上げ相場

テクニカルはつくられている

市場というのは空売りがたまればたまるほど株価が上がるという特徴があります。

これは踏み上げ相場と言うのですが、いわゆる損をする人がいれば儲かる人がいると仕組みなのです。

踏み上げとは

信用取引や先物取引で空売りをしている投資家が、損切り覚悟の買い戻しをすることで、株価が上がることをいいます。
通常の買いに加えて、信用の買戻しが入るために株価が踏み上げのようにあがるので、踏み上げといいます。

もちろん儲かる人は?というと、このブラックスワンを仕掛ける者(ゲームマスター)です。

こうして、個人投資家が仕掛けた空売りを餌に2万4千円超えという快挙をなしたのです。

日経市場は仕掛ける者(ゲームマスター)にコントロールされているわけですから、彼らが儲からない動きは決してしないのです。

そのためのテクニカル指標を意識しての株価コントロールだったのだと確信しています。

こういった株価コントロールは最新の人工知能を積んだアルゴが行っているのですが、もちろんアルゴはこういったテクニカル指標でさえも全て計算されて動いています。

フィボナッチ数からテクニカル、ファンダメンタル、人の心理でさえ全て計算されて動いていることになります。

ですから、テクニカル指標を騙しに価格を上昇させるなんて朝飯前なのです。

そして、それらから導き出される答えは、「テクニカルはつくられている」という事なのです。

神の見えざる手

経済には「神の見えざる手」というものがありますが、こと株式市場においてはあきらかに不自然に人がコントロールされています。

株式市場が不自然にコントロールされていると言うことは経済自体も不自然に動かされているということになるんです。

これは、お金や市場のメカニズムの根本的概念を探求していけば明らかなのですが、

問題はなぜ外部的要因でチャートをつくるのか?という事なのです。

その答えは、その方が仕掛ける者(ゲームマスター)にとって都合がいいからなのです。

一つ目の罠

例えば、ある程度チャートで次の動きが読める状況を作っておき、その状況を利用して株価が上がるタイミングで一気に資金を入れれば株価は急騰(急落)しやすくなります。

また、何度も同じ動きを繰り返し、個人投資家がパブロフの犬化した時に一気にはしご外しをすれ(コツコツドカンの法則)ば、個人投資家は瞬く間に劣勢になります。

これらは仕掛ける者(ゲームマスター)がいつも使っている手段のほんの一例なのですが、彼らはいつも嘘をついているわけじゃないのです。

いつも嘘をついていたら、嘘だとばれるからです。

いつもは真実を語り、わからないように嘘を混ぜ込む。

これはメディアを使った戦略だけの話ではなくチャート上でもあるのです。

俗に言う「騙し」というやつです。

二重の罠

第1回目の時も第2回目の時も同様にそうでしたが2回あったブラックスワンはテクニカルをよく知っている上級トレーダーほど罠にはまっていました。

普通、選挙相場なんて、選挙が終わったら終わるものなのです。

選挙が終わって上昇相場が続いたとしてもご祝儀相場として2、3日余分に続くぐらいです。

その相場の習性(アノマリー)を知っていたからこそ、二重に罠にはめられたという事になります。

しかし逆に言うと、見事なシナリオとアルゴの価格運びだったと言うべきでしょうか。

下落相場を選挙相場で回避しつつ、習性(アノマリー)をみこした個人投資家に空売りをいれさせてからの、踏み上げ相場です。

当時の投資家仲間との合言葉は「馬鹿になって買うしかない」でした。

テクニカル指標やチャートなど一切見ずにただひたすら馬鹿になって買えと。

テクニカルはつくられている

私も買っていましたが、ほんと怖かったのですよ。

いつ暴落してもおかしくないサインが、ずっとでていましたから。

「ファンダメンタルがテクニカルをつくるのか、テクニカルがファンダメンタルをつくるのか」

みなさんはどう思いでしょうか?

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ABOUTこの記事をかいた人

「板読み」解析を得意とする現役トレーダー。日経先物、小型株を中心に分析と実践を繰り返し自らの投資ノウハウを確立。日々アルゴリズムとの戦いに明け暮れ、トランプラリーを経て資金を20倍に増やす。現在は仮想通貨にも参入中。    ■仕事の依頼お待ちしております! ・取材、インタビュー ・投資セミナー講師 ・イベント登壇 ・他媒体の執筆など