バイオ銘柄の本命とは-再生医療・癌(がん)などテーマ株・小型株に株式投資でテンバガー



「バイオテクノロジー」は、生物を工学的見地から研究し、応用する技術です。

そのなかでも、遺伝子組み換え・細胞融合などの技術を利用して品種改良を行い、医薬品・ 食糧などの生産や環境の浄化などに応用する技術を指し、株式市場でもこれに関連する銘柄への関心が高くなっています。

特に現在のバイオ関連株人気は、官民学が知を結集させる再生医療や創薬分野に光が当たり、改めてテーマ買いの動きが勢いを増しています。

再生医療

iPS細胞とは

他人由来のiPS細胞を使った難病治療の研究で、ヒトを対象にした臨床試験が相次いで始まっています。

治療までの時間を大幅に短縮し、コストを下げる可能性がある他人由来の細胞の移植が実現すれば、これまで治療が困難だった病気や障害を治せる可能性が高まります。

これに伴い市場化を見据えて民間企業の参入も加速しつつある注目テーマです。

まとめニュース

再生医療(2018年6月22日 朝日新聞)
富士フイルムホールディングス子会社のバイオ企業「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(愛知県蒲郡市)は21日、急性リンパ性白血病を対象に、免疫細胞の攻撃力を遺伝子操作で高める新たな免疫療法「CAR―T(カーティー)細胞療法」を開発すると発表した。名古屋大などが開発した技術をもとに、2019年にも治験(臨床試験)を開始。再生医療製品として国の製造販売の承認をめざす。

iPS細胞(2013年06月27日 朝日新聞)
皮膚や血液などの細胞に特定の遺伝子を導入し、心臓や神経、肝臓などさまざまな細胞になれる能力を持たせた細胞。一定条件で培養すれば、無限に増やすことができる。再生医療のほか、病気の仕組みの解明、創薬研究など幅広い応用が期待されている。山中伸弥・京都大教授らが2006年にマウスで、07年にヒトの細胞で作製に成功し、山中氏は昨年、ノーベル医学生理学賞を共同受賞した。

スーパー特区(2009年07月31日 朝日新聞)
先端医療の開発・実用化に取り組むべき、という経済財政諮問会議の提言を受けて昨年導入された。地域限定で規制緩和する特区と異なり、先端医療研究を行っている研究者グループを支援するのが特徴。研究費の使用方法の規制緩和に加え、開発段階から厚生労働省などに承認申請の相談ができるようにした。課題の公募や決定は科学技術政策担当など4大臣と有識者からなる健康研究推進会議が行う。体のさまざまな細胞になりうるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の臨床応用プロジェクトや再生医療など24件が選ばれた。

<<最新ニュース更新あり>>出典:朝日新聞「再生医療に関するトピックス」

再生医療 実用化に向けて

再生医療の実用化に向けて、現在各分野で臨床研究、論証試験が行われている。その中でも代表的なのが、脊髄移植、癌、心筋梗塞、毛髪再生の分野である。

脊髄移植

iPS細胞を使った再生医療研究が新たな段階に入っている。脊髄(せきずい)損傷患者へのiPS細胞移植の臨床研究が、2018年前半にも始まる見通しとなったのだ。再生医療の市場化を見据えて、民間企業の参入も加速しそうだ。【週刊エコノミスト編集部】
出典:<再生医療>iPS細胞を使った難病治療の可能性 – Y!ニュース

最も有力な研究の一つでiPS細胞を利用した「再生キラーT細胞療法」がある。
キラーT細胞は、免疫の中で特定の異物が体内に侵入した際に、その異物に合わせて攻撃をする。
だが、体内に存在する量が非常に少ないため、癌と戦う戦力を高めるためには、対外で培養・大量生産して患者に投与する必要がある。
キラーT細胞は血液から採取する。だが培養で増やしても一定程度増えた段階で攻撃力が弱まる特性があり、ヒトの体内に戻しても増殖の速い癌細胞には対抗できない。
そこで増やしやすいiPS細胞の状態にして、大量に培養する。こうすることで従来の培養法に比べて、効率よく癌細胞を攻撃するキラーT細胞を量産できる。

京都大学(京大)は11月22日、ヒトiPS細胞からがん細胞を殺傷する能力をもつキラーT細胞を作製することに成功したと発表した。・・・・・
出典:マイナビニュース

心筋梗塞

人工心臓・心臓移植に代わる治療法『細胞シート移植』
『太ももの筋細胞を培養し、心筋梗塞を起こして壊死してしまった心筋を再生させる・・・』・・・・・
出典:再生医療の最前線!心筋細胞を再生させる『心筋シート』とは?

毛髪再生

京セラ、理化学研究所、オーガンテクノロジーズの三者は、毛髪を生み出す「毛包器官」を再生することで「脱毛症」を治療する再生医療技術を共同で研究することを7月12日に発表。2020年の実用化を目指すという現実味を帯びた内容だったこともあり、ネットでは、薄毛に悩む人たちを中心に歓喜の声が広がっている。・・・・・
出典:毛髪の再生医療と来たるべき社会(児玉聡) – Y!ニュース


東京医科大学(東京医大)、東邦大学、資生堂の3者は6月27日、脱毛症や薄毛に悩む患者を対象に、医師主導の臨床研究を開始すると発表した。
今回の取り組みは、患者から採取した細胞を培養して移植することで(自家細胞移植)、脱毛症や薄毛に対する治療法の確立を目指すというもの。免疫拒絶などの副作用がなく比較的安全性の高い治療方法と考えられているほか、必要な組織採取も直径数ミリ程度と侵襲性が比較的小さいため、女性も含め幅広い患者に適用できると考えられるという。
出典:マイナビニュース

創薬分野

創薬とは

創薬とは、新たな医薬品が製品となるまでの一連の過程のことをいいます。

一連の過程とは、まず化学合成や天然物をもとにして、様々な化学物質が「薬のタネ」として作られます。

次にその作用をスクリーニングし、医薬品の候補物質が選定され、その後動物を用いて候補物質の詳細な有効性や安全性、体内での動きなどが精査された後、初めて治験が開始されます。

医療上の有効性、有用性及び安全性が確認された最終段階で、製薬会社は厚生労働省に製造承認の申請し、承認されて初めて医薬品として市販されるという流れになります。

まとめニュース

ソレイジア・ファーマ「アジアのがん患者を助けたい」(2018年03月17日 四季報ONLINE)

2017年7月7日。ソレイジア・ファーマ(4597:東証マザーズ)の第3のパイプライン(開発中の新薬候補)、SPー03「エピシル」の国内製造販売承認が下りた。エピシルはがんの化学療法や放射線療法による口内炎の痛みを緩和する口腔用の液状材。3月24日の上場からわずか3カ月強。会社設立から10年目の節目でもあった。年が明けた18年1月31日には保険適用が決まり、いよいよ4月以降に販売開始となる(販売は明治ホールディングス傘下の薬品会社「Meiji Seikaファルマ」)。

「うつ病バイオマーカー」実用化目指すヒューマン・メタボロームT(2017年09月09日 四季報ONLINE)

このそうそうたる顔ぶれの中に、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090)(以下、HMT)の本社・研究所がある。生体内にある代謝物質であるメタボローム。食事や呼吸から取り入れた物質を分解して体内に取り入れ、それを使って新たなエネルギーなどを産生し、使い終わったものの廃棄、再利用もする。この一連のしくみを代謝経路と言い、そこで使われ、産生される物質を代謝物質という。

希少がんの新薬開発、「目利きが命」のシンバイオ製薬(2017年01月21日 四季報ONLINE)

創薬・製薬系のバイオベンチャーに分類されるシンバイオ製薬(4582)。が、自社の研究拠点も製造拠点も持たない。世界中の創薬ベンチャーや、製薬会社、アカデミアの研究拠点で開発された新薬候補を厳しく吟味し、ライセンス契約を結んで国内で開発し、製造販売承認を取得して販売する。創薬のプロセスの後半である臨床試験後期の案件に重点的に投資し、新しい薬を日本の患者に届けるのが目的だ。

出典:大化け”創薬ベンチャー”を探せ! -四季報ONLINE

チェックしておきた10銘柄

2160 GNI バイオ創薬ベンチャー。中国に製造・開発拠点。製薬会社と遺伝子解析も。
2176 イナリサーチ 医薬品非臨床試験受託が主力。サルの試験に強み。国内外から受託。
2342 トランスジェニック 熊本大発のVB。マウス使った遺伝子解析に強み。研究用マウス作製技術で優位性。
2370 メディネット 東大医科研発のVB。医療機関にがん免疫細胞療法の総合提供サービス展開。
4557 医学生物学研究所 臨床検査薬・研究用試薬を製造。難病領域に強くがん領域も。JSR子会社。
4563 アンジェス 阪大教授創業の医療ベンチャー。遺伝子医薬品等を開発。難病治療薬販売も。
4572 カルナバイオサイエンス キナーゼタンパク質の製販や解析受託など創薬支援事業が主力。創薬へも展開。
4592 サンバイオ 再生細胞治療薬の開発。脳神経系疾患の治療薬に期待。
4875 メディシノバ・インク 米が本拠の医薬品開発ベンチャー。ぜんそく急性発作などの治療薬を開発。
6090 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ 慶応大発バイオベンチャー。体内代謝物の解析受託やバイオマーカーの開発が主力。

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