レンジ相場とは、マーケット全般で使われる用語で、別名ボックス相場とも呼びます。
レンジ相場(ボックス相場)は三角保ち合いと少し似ていますが、株や、FX、仮想通貨の価格が一定の値幅の範囲内で動いている際に形成されるチャートパターンで、
- 上値目途、下値目途として使う
- ブレイクのタイミングをはかる
という、2つの使い方があります。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
目次
レンジ相場(ボックス相場)2つの使い方
上値目途、下値目途として使う
上値目途、下値目途として使う場合は 株価が下限のラインまできたら買って 、 上限のラインまできたら利益確定をする という取引を繰り返すことになります。
注意する点としては、レンジ(ボックス)の形になっていることがわかった時点で、既に何度も同じ値幅でいったりきたりを繰り返してしまっているということです。
わかった時点でレンジを飛び出して、ブレイクしようとしているタイミングかもしれないということです。
ブレイク(上抜け下抜け)した際には大きくトレンドができる可能性も高く、仮に想定外の方向に動いて損切りが遅れると大きな損失に繋がってしまうことがあるからです。
ブレイクのタイミングをはかる
初心者のうちは上値目途、下値目途として使うよりも、このブレイクのタイミングをはかる使い方の方がわかりやすいので、お勧めしています。
これは レンジを抜けたところで買う のが基本的な戦略になってきます。
株、FX、仮想通貨など、どの相場でもしばらく一定の値幅で動いた後に、トレンドを形成することは多くなりますし、買いのタイミングは比較的わかりやすいと思います。
これらは、「上値目途、下値目途として使う」「ブレイクのタイミングをはかる」の考え方はサポートライン・レジスタンスラインでも詳しく説明しています。
こちらも合わせてご覧ください。
テクニカル分析-株式投資、FX、仮想通貨で使う「サポートライン・レジスタンスライン」とは
レンジ相場(ボックス相場)の実戦での使い方
レンジ相場(ボックス相場)でやってはいけないこと
レンジ相場でやってはいけない禁止事項があります。
それは、 レンジの価格帯の真ん中辺りで売買してはいけない という事です。
その理由は、レンジ中央辺りで売買すると、見込める利幅が小さくなってしまい、投資効率が悪くなるからです。
レンジ相場では見込みの利幅を最大限にするために、上値ライン下値ラインで売買することです。
売買のタイミング
では次に売買のタイミングを詳しく見ていきましょう。
売買するタイミングはライン付近で行います。
ライン付近では多くの投資家の思惑が交錯するために歩み値が複雑な動きをすることが板情報から読み取れます。
つまり、レンジ圏に押し戻されるのか、レンジ圏からブレイクするのかのせめぎ合いになっているのですね。
レンジ圏に押し戻される場合はすぐに反発するのではなく数日間、時間をかけて押し戻されます。
その際に髭が頻出しますので、その場合は押し戻されると考えこのタイミングで売買すればよいでしょう。
また、ブレイクを狙う時は、ラインを突破してブレイクした瞬間が売買のポイントとなります。
ブレイクのタイミングをはかる(上級編)
ブレイクを狙う時は、ラインを突破してブレイクした瞬間が売買ポイントと説明しましたが、もう少し詳しく見ていきましょう。
この場合、エントリー後に上がればホールド、下がれば損切りといった見解でいいのですが、このレンジ相場でも騙しが多く見られます。
上放れしたと思ったのに跳ね返され「行って来い」になる場合です。
もしこの現象が起きた場合は、今までレジスタンスラインだったものがサポートラインに切り替わることなります。
つまり今まで敵だったラインが味方になるんですで。
この際は、今までレジスタンスラインだったところが買いのポイントとなります。
「行って来い」の戻しのこのポイントが最高の買いポイント になりますので、この形になった場合は積極的にポジションを取りに行きましょう。勝率はかなり高いです。